産業革新投資機構(JIC)によるJSR買収
概要
官民ファンドの産業革新投資機構(JIC)による半導体材料大手JSRの買収の記録。2023年の公開買付け(TOB)の発表から、競争法審査を経た成立と上場廃止、非公開化後の事業再編と売却検討の報道までを扱う。
記録 記録はすべてAIが集めています。出典は例外なく付けていますが、その多くは出典を示しただけで、本文まで読んで確かめたものではありません。内容の正確さは保証できないので、必ず出典に当たって確認してください。事実関係に争いのあるものは、記録の本文と注記に書いています。各記録の「出典・関連する人物や組織」を開くと、出典の一覧と、関わった人物・組織のページへのリンクが出ます。
-
2023年6月26日 JICがJSRに9000億円のTOB発表
産業革新投資機構(JIC)とJICキャピタルが、JSRに対する公開買付け(TOB)の開始予定を発表した。買付価格は普通株式1株4,350円、買付総額は約9,000億円で、2023年12月下旬をめどにJICC-02がTOBを開始するとした。JSRはTOB成立後に非公開化し、事業成長・価値向上を実現したうえで再上場を目指す方針とされた。JSR取締役会は同日、TOBへの賛同と株主らへの応募推奨を全会一致で決議したと公表した。
注記: 報道では、JICが買収用の新会社に5,000億円程度を出資し、みずほ銀行が4,000億円強を融資するスキームと伝えられた。JSRはフォトレジストで世界シェア約3割と報じられている。
出典 4件・関連する人物や組織 2件
出典
- 産業革新投資機構・JICキャピタル (2023年6月26日): JSR株式会社に対する公開買付けの開始予定に関するお知らせ [ アーカイブ ]
- JSR (2023年6月26日): JICC-02株式会社による当社株式等に対する公開買付けに関する意見表明(賛同)の概要 [ アーカイブ ]
- EE Times Japan (2023年6月26日): 産業革新投資機構がJSR買収へ、業界再編を促す狙い [ アーカイブ ]
- 日本経済新聞 : 官民ファンドのJICが買収 JSRが非上場化で背負う重荷 [ アーカイブ ]
関連する人物や組織
公開買付けの主体は、JIC傘下のJICキャピタルが運営するファンドの100%子会社 JICC-02株式会社
-
2023年6月27日 西村経産相がJSR非公開化を評価
西村康稔経済産業大臣が閣議後記者会見で、JICがJSRを非公開化し構造改革や業界再編を進める方針について、日本の産業競争力の強化に向けて極めて重要な取組であると認識していると述べた。JSRをフォトレジスト分野の中核企業の一つで、半導体材料の総合メーカーとしてソリューション提供ができる企業と評価した。
注記: 経済産業省はJICの主務官庁であり、この発言は政府系ファンドによる大型買収を政府として位置づけたもの。発言の正確な文言は会見録本文で要確認。
出典 1件・関連する人物や組織 2件
出典
- 経済産業省 (2023年6月27日): 西村経済産業大臣の閣議後記者会見の概要(2023年6月27日) [ アーカイブ ]
関連する人物や組織
西村康稔・経済産業大臣(当時)
-
2023年12月 JSRへのTOB開始が延期
当初2023年12月下旬をめどとしていたTOBの開始が延期された。中国の競争法(独占禁止法制)に基づく手続きが完了していないためで、開始時期は2024年2月下旬以降になるとされた。
注記: 延期公表の正確な日付は確認できておらず、日本経済新聞の報道(2023年12月)に基づき月単位で記録している。
出典 2件・関連する人物や組織 2件
出典
- 日本経済新聞 : JIC、JSRに対するTOB開始を延期 中国当局の審査長引く [ アーカイブ ]
- 株の初心者アカデミー(kabukiso.com) : JSR株のTOB・買収はいつ?なぜ?今後どうなるか、公開買付代理人の証券会社はどこなのかを解説 [ アーカイブ ]
関連する人物や組織
延期の要因は中国の競争法当局による審査
-
2024年3月19日 JSR株のTOBが開始
中国当局の審査を通過したことを受け、JICC-02によるJSR株式のTOBが3月19日に開始された。買付価格は発表時と同じ1株4,350円で、買付総額は約9,000億円(報道では純有利子負債を含め1兆円規模の買収とも表記)。JSRは3月18日付で適時開示を行った。
出典 3件・関連する人物や組織 2件
出典
- JSR (2024年3月18日): 適時開示資料(2024年3月18日付、JICC-02株式会社による公開買付け関係) [ アーカイブ ]
- 日本経済新聞 : JSR、19日からTOB 産業革新投資機構が1兆円で買収 [ アーカイブ ]
- Bloomberg (2024年3月14日): JICがJSRのTOBを19日に開始、中国当局の規制クリア-関係者
関連する人物や組織
公開買付者はJICC-02株式会社
-
2024年4月16日 JSRへのTOBが成立
JICC-02によるJSR株式のTOBが4月16日に買付期間を終了し、成立した。議決権の84%超が応募したと報じられ、JICC-02は2024年4月23日付でJSRの親会社・主要株主(議決権所有割合84.36%)となった。残る株式はスクイーズアウト手続きで取得し、完全子会社化する方針とされた。
出典 3件・関連する人物や組織 2件
出典
- 日本M&Aセンター (2024年4月17日): JSR、TOBが成立し上場廃止へ [ アーカイブ ]
- 日刊自動車新聞 : JSR、産業革新投資機構によるTOBが成立 2024年夏にも上場廃止 [ アーカイブ ]
- 日本経済新聞 : JIC、JSRへの1兆円TOB成立 半導体素材業界再編劇の台風の目に [ アーカイブ ]
関連する人物や組織
JICキャピタル社長兼CEOが「JSRを中核とした業界再編と半導体材料メーカーの国際競争力強化を実現する」趣旨のコメントを出したと報じられた(氏名は役職での記載にとどめる)
-
2024年6月25日 JSRが東証プライムを上場廃止
JSRが東京証券取引所プライム市場から上場廃止となった。JSRは株主向けに、TOBにともなうスクイーズアウト手続き(残存株式の取得による完全子会社化)についての案内を公表した。その後、JICグループによる買収手続きの完了が報じられた。
注記: 上場廃止日(6月25日)は検索結果の要約および上場企業情報サイトの記載に基づくもので、取引所・会社の一次資料本文では確認できていない。
出典 3件・関連する人物や組織 2件
出典
- JSR : 当社株式に対する公開買付けにともなうスクイーズアウト手続きについて
- J-LiC 上場企業サーチ : JSR株式会社(4185)の企業情報 [ アーカイブ ]
- 財界オンライン : JICによるJSRの買収が完了 半導体業界再編で競争力強化へ [ アーカイブ ]
関連する人物や組織
-
2025年3月25日 JSRが堀哲朗氏の社長昇格を発表
JSRが代表取締役の異動を発表した。2025年4月1日付で堀哲朗副社長が社長に昇格し、エリック・ジョンソン社長は取締役となったうえで2025年6月開催予定の株主総会をもって退任するとされた。堀氏は東京エレクトロンで最高財務責任者(CFO)を務めた経歴を持ち、2025年1月にJSR取締役副社長(CFO兼CLO)に就任していたと報じられた。
出典 2件・関連する人物や組織 1件
出典
- JSR (2025年3月25日): 代表取締役の異動のお知らせ [ アーカイブ ]
- 日本経済新聞 : JSR社長に堀哲朗副社長が昇格へ エリック・ジョンソン社長は退任 [ アーカイブ ]
関連する人物や組織
-
2025年10月15日 JSRがバイオ材料事業を譲渡
JSRがバイオプロセス材料事業の事業譲渡に関する契約締結を発表した。報道・検索結果の要約では、譲渡先はメルク、譲渡実行は2026年3月31日予定とされる。JSRはJIC傘下での構造改革として、2025年4月に診断薬材料事業の売却を決定するなどライフサイエンス事業の切り離しを進め、経営資源を半導体材料事業へ集中させる方針を示していた。
注記: 譲渡先(メルク)・実行予定日・譲渡益の金額は一次資料の本文で確認できていない。残るライフサイエンス事業(創薬支援サービス等)は「売却も含めてあらゆる選択肢を検討」と報じられている。
出典 3件・関連する人物や組織 1件
出典
- JSR (2025年10月15日): バイオプロセス材料事業の事業譲渡に関するお知らせ [ アーカイブ ]
- 日経バイオテク : JSR、残るライフサイエンス事業は「売却も含めてあらゆる選択肢検討」 [ アーカイブ ]
- 日本経済新聞 : 決算:JSRのライフサイエンスなお赤字、4〜9月期 負債圧縮へ順次事業売却 [ アーカイブ ]
関連する人物や組織
-
2026年5月28日 JICがJSR売却を検討と報道
ロイターが、JICがJSRの売却を検討していると複数の関係者の話として報じた。富士フイルムホールディングスと三菱ケミカルグループが買収に関心を示しているとされる。AI投資ブームを背景とした半導体サプライチェーン企業の市場評価の高まりを追い風に、JICが投資回収を探っていると伝えられた。
注記: 関係者情報に基づく報道であり、JIC・JSR・富士フイルムHD・三菱ケミカルグループによる正式発表は確認できていない。配信日は転載媒体のURL等から5月28日としたが、一部媒体では29日付で扱われている。
出典 2件・関連する人物や組織 1件
出典
- ロイター(Yahoo!ニュース配信) (2026年5月28日): EXCLUSIVE-官民ファンドのJIC、半導体材料大手JSRの売却検討 富士フイルムなど関心=関係者 [ アーカイブ ]
- ニューズウィーク日本版 : EXCLUSIVE-官民ファンドのJIC、半導体材料大手JSRの売却検討 富士フイルムなど関心=関係者 [ アーカイブ ]
関連する人物や組織
報道は複数の関係者の話に基づく。買収に関心を示していると報じられたのは富士フイルムホールディングスと三菱ケミカルグループ
今後わかること このページは、現時点で出典を確認できた事実を集めたものです。これで全容が分かるわけではありません。調査は継続中で、以下の資料や判断はまだ出ていません。これらによって、原因の評価も責任の所在も変わりえます。このページの記述だけで結論を出さないでください。
-
2026年5月に報じられた売却検討が事実か、売却する場合の相手先・条件はどうなるか
JSR株式の売却・EXIT方針に関するJIC・JSRの正式発表 /産業革新投資機構・JSR
2026年5月28日のロイター報道は複数の関係者の話としており、当事者による公表は確認できていない。
-
2023年の買収発表時に掲げられた「非公開化で事業成長を実現したうえで再上場を目指す」方針が、事業会社への売却へ転換されたのかどうか
JSR株式の売却・EXIT方針に関するJIC・JSRの正式発表 /産業革新投資機構・JSR
-
2025年10月に発表された事業譲渡(報道では譲渡先メルク、実行予定2026年3月31日)が予定どおり実行されたかどうか
バイオプロセス材料事業の譲渡完了の公表 /JSR
報じられた実行予定日は既に経過しているが、完了の公表は本作業では確認できていない。
-
半導体材料事業への経営資源集中がどの範囲まで進むか
残るライフサイエンス事業(創薬支援サービス等)の扱いの決定 /JSR
-
2025年5月に「売却も含めてあらゆる選択肢を検討」と報じられた残存事業がどうなるか
残るライフサイエンス事業(創薬支援サービス等)の扱いの決定 /JSR
報道 このケースについて観測できた報道の一覧です。網羅ではなく、「どうやって集めたか」に書いた範囲で見つかったものだけを載せています。探していない媒体・期間・経路があるので、件数を媒体どうしで比べることはできません。ある媒体の記事がここに無いことは、その媒体が報じなかったことを意味しません。
どうやって集めたか・観測結果(0件)
どうやって集めたか
-
手作業での収集
注記: このケースの records[] の出典として集めてあった報道記事を、そのまま報道一覧に転記したもの。個々の記事をどの検索でいつ見つけたかは記録が残っていない。この分については収集経路をたどれない。報道機関以外(官公庁・企業・団体の公表資料、法律事務所やコンサルの解説、個人の発信)は報道ではないので含めていない。
-
ITmedia 産業革新投資機構がJSR買収へ、業界再編を促す狙い
関連する記録 1件・収集経路
関連する記録
アーカイブ
収集経路
-
ロイター EXCLUSIVE-官民ファンドのJIC、半導体材料大手JSRの売却検討 富士フイルムなど関心=関係者
関連する記録 1件・収集経路
関連する記録
アーカイブ
収集経路
-
日本経済新聞 官民ファンドのJICが買収 JSRが非上場化で背負う重荷
関連する記録 1件・収集経路
関連する記録
アーカイブ
収集経路
-
日本経済新聞 JIC、JSRへの1兆円TOB成立 半導体素材業界再編劇の台風の目に
関連する記録 1件・収集経路
関連する記録
アーカイブ
収集経路
-
日本経済新聞 JSR社長に堀哲朗副社長が昇格へ エリック・ジョンソン社長は退任
関連する記録 1件・収集経路
関連する記録
アーカイブ
収集経路
-
日本経済新聞 決算:JSRのライフサイエンスなお赤字、4〜9月期 負債圧縮へ順次事業売却
関連する記録 1件・収集経路
関連する記録
アーカイブ
収集経路
-
日経BP JSR、残るライフサイエンス事業は「売却も含めてあらゆる選択肢検討」
関連する記録 1件・収集経路
関連する記録
アーカイブ
https://web.archive.org/web/20260116212332/https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/25/05/20/13335/
収集経路
このページの作り方と限界
- エリック・ジョンソン氏と堀哲朗氏の氏名は、JSR(法人)の代表取締役という役職者としての記載であり、会社自身の公表資料(代表取締役の異動のお知らせ)および報道で公表された役員人事のため記載した。私人の実名は含まない。JICキャピタルの経営者は record 本文では役職のみで記載した。
- 買収金額は「買付総額約9,000億円」と「1兆円規模」の両方の表記が報道にあり、後者は純有利子負債を含む買収総額とされる。
- 上場廃止日(2024年6月25日)、TOB成立時の応募割合・議決権所有割合(84.36%)、バイオプロセス材料事業の譲渡先(メルク)と実行予定日(2026年3月31日)は検索結果の要約に基づくもので、一次資料の本文では確認できていない。